第34回 緑雨の章

2022年06月16日

お題:梅鼠、追い越す、灼熱、重い、四葩の花


春を追い越すように夏がじわりじわりと近づいてきた

肌寒く感じる時間帯が少しづつ短くなってきて、いまなおもじりじりと焼くような灼熱の太陽が主役は自分だと主張している。

こんな時は身体が重たくて仕方ない。乾いている自身の身体とは反対に通り雨でも降ったのか地面はしっとりと濡れていて、ところどころ斑模様を描いているようだ

日陰で身を休めれば空模様と相反する景色を可笑しくも感じるが移ろって行く季節を体感できるのも変わり目の特別感があって良い。

道沿いには時期の過ぎた紫陽花であった四葩の花が色を失っていて鮮やかであっただろう色彩は梅鼠のように落ち着きすぎていた。

喉を鳴らして

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