第9回
2018年08月31日
お題:狂信、眠り、ジーザス、蛍光、夏の終わり
399文字
やばいやばいやばい。何がやばいって???
この状況!!!!
私は学生なわけで、夏休みなわけです。
反抗期という理由で監獄という名の田舎に閉じ込められた。
(ちなみに反抗した覚えはない)
それはともかく全力で夏休みを満喫していたのに追いかけまわされるている。
なんでもこの村には言い伝えがあって信じていないものには不幸があるんだと。
その不幸で隕石でも落ちれば帰れると言うや目を吊り上げたお年寄りどもに怒鳴られたのである。あれ?自業自得?オー!ジーザス!
それでも鎌はダメですよ。
身の危険を感じた私はイカれた狂信者どもから隠れるために近くの小屋にかくれているのである。
小屋の中は薄暗くてつくかもわからない蛍光灯が天井からぶら下がっていて足元にはひっくり返って死んでいる蝉がいた。
ああ、もう夏も終わるなぁと噛み締めると同時にこの蝉のように眠りにつくことだけは避けたいと遠くに聞こえる怒鳴り声を聞きながら小屋を後にした。